給与計算実務能力検定試験1級を受ける前に・・・

私が社会保険労務士試験に合格してから1年になろうとしています。事務指定講習を受け晴れて8/1に登録したのですが必須とも言える給与計算の実務がありません💦そこで給与計算実務能力検定試験1級を勉強し受験することにしました。1級は年一回11月に行われるので一発で決めたい所です。

目次

知識問題

知識問題は択一式で30問出題されます。労働基準法や労働契約法等、労務コンプライアンスに関する知識が問われます。私は社労士資格の勉強で知識がありますので法改正部分を確認し復習程度でなんとかなりそうです。問題は計算問題ですね。

計算問題

計算問題は記述式で10問出題されます。イレギュラーな給与体系年末調整を含めた税務等に付随する手続きが出来ないといけません。実務に直結する事ばかりなので「習得」する為に受験を決めました。

合格基準は7割以上の得点でかつ計算問題6割以上です。計算問題は記述式の為、1円でも違うと×になります。時間は120分なので、いかに知識問題をサクサク解いて計算問題に時間をさけるかがカギとなりそうです。

この試験には「前提条件」があります。ここをしっかりと理解して臨めば時間短縮及び計算間違いを防げますので頭に叩き込みます。

計算問題の前提条件(抜粋)

  • 通勤手当等まとめて支給された手当等を月数で除し各月の報酬に算入する場合の計算過程で出た端数は切捨てます。
  • 1週間の起算日は日曜日です。
  • 「短時間就労者」とは3/4基準を満たす短時間で就労する者です。
  • 「短時間労働者」とは3/4基準を満たさないが一定規模の企業等に勤務し要件を満たす者です。
  • 割増賃金は時間単価×割増率×時間数で求める
  • 割増率は法定の最低基準とする。
  • 時間単価は50銭未満切捨て、50銭以上1円未満は切上げ
  • 1か月の平均所定労働日数・労働時間は小数点第2位を切捨て
  • 1か月における時間外・深夜・休日労働のそれぞれの割増賃金の総額の端数は、50銭以上1円未満は切上げ
  • 1か月における時間外・深夜・休日労働のそれぞれの時間数の合計の端数は30分未満切捨て、30分以上1時間未満切上げ
  • 保険料は50銭未満切捨て、50銭以上1円未満は切上げ
  • 所得税は1円未満切捨て

短時間就労者短時間労働者には定時決定(4月・5月・6月に支払われた報酬の平均額)の際の報酬支払基礎日数の基準に違いがあります。

短時間就労者

短時間就労者(4分の3基準を満たす短時間労働者)の定時決定
①3か月のうち報酬支払基礎日数が17日以上の月が1か月以上ある
 →17日以上の該当月の報酬総額の平均値
②3か月のうち報酬支払基礎日数がいずれも17日未満
 a.15日以上17日未満の月が1か月以上ある
  →15日以上の該当月の報酬総額の平均値
 b.3か月とも15日未満
  →従前の標準報酬月額で決定

短時間労働者

短時間労働者(4分の3基準を満たさない短時間労働者)の定時決定
報酬支払基礎日数が11日未満の月を除いた報酬総額の平均値

試験では短時間就労者が良く出てきますので要件を頭にいれましょう。


資料は試験当日に配布される


以下の一定の資料が問題用紙と共に配布されます。

・健康保険・厚生年金保険の保険料額表
・給与所得の源泉徴収額表(月額表)
・賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表
・雇用保険料率表
・退職所得控除額の計算の表
・生命保険料の控除額の計算式
・地震保険料の控除額の計算式
・配偶者控除等の種類と控除額
・年末調整等のための速算表等・・・・

各資料をどの場面で使うのか見るべきポイントが早いほど時間短縮に繋がるので慣れようと思います。細かい数字は覚えなくても資料に書いてあるので安心です。

最近FP2級を受験し所得控除のしくみはタックスプランニングで学んだのでスムーズに理解できそうです。社労士もそうですが年金アドバイザーやFP、給与計算実務能力検定試験等は知識が重複しますので相性が良いですね。年末調整は全体の流れをつかみ、人的控除と物的控除の種類と要件を把握したほうが計算が早く正確になると思います。

最後に・・・・
給与計算実務能力検定試験は受験しても問題用紙が回収される為か過去問や問題集といったものが出回っていません。公式テキストで勉強するのですが巻末に少しだけ問題があるだけです。心配な方は、公式の模擬試験講習か対策講座を受ける必要がありますがお金もかかる為、私は、重要な所を問題作成し自分で解いて勉強しています。

2023年度の給与計算実務能力検定試験1級の試験日は
11月23日(木・祝)14:00~16:00
年一回の試験なので一発で仕留めたいです。
ご覧いただき有難うございました。

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