【合格発表】 第56回社会保険労務士試験

本日(10月2日)は、第56回社会保険労務士試験の合格発表の日でした。

社会保険労務士試験オフィシャルサイト

 

目次

合格基準点及び配点

合格基準


本年度の合格基準は、次の2つの条件を満たした者を合格とする。
  

  1. 選択式試験は、総得点25点以上かつ各科目3点以上(ただし、労務管理その他の
    労働に関する一般常識は2点以上)である者
  2. 択一式試験は、総得点44点以上かつ各科目4点以上である者
      ※ 上記合格基準は、試験の難易度に差が生じたことから、昨年度試験の合格基準を
       補正したものである。

合格率は6.9%(前年6.4%)
3年ぶりに、選択式補正が入りましたね。(労一 2点以上) 試験終了から、選択式基準割れで補正が入るかで合否が分かれる方を多く見かけましたのでホッとした事でしょう。合格された2,974名の方、おめでとうございます。

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労働者災害補償保険法 択一 問5

【問5】 遺族補償年金の受給権に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。なお、本問において、「遺族補償年金を受ける権利を有する遺族」を「当該遺族」という。

ア 遺族補償年金の受給権は、当該遺族が死亡したときには消滅する。
イ 遺族補償年金の受給権は、当該遺族が婚姻(届出してないが、事実上婚姻関係と同様の事情にある者を含む。)をしたときには消滅する。
ウ 遺族補償年金の受給権は、当該遺族が直系血族又は直系姻族以外の者の養子(届出してないが、事実上養子縁組関係と同様の事情を含む)となったときには消滅する。
エ 遺族補償年金の受給権は、当該遺族である子・孫が18歳に達した日以後の最初の3月31日が終了したときには消滅する。
オ 遺族補償年金の受給権は、当該遺族である兄弟姉妹が18歳に達した日以後の最初の3月31日が終了したときには消滅する。

A 一つ
B 二つ
C 三つ
D 四つ
E 五つ

この設問は、Cが正解なのかEが正解なのかで、意見が分かれていました。アとイとウは条文通りで正しいのですが、エとオですよ問題は・・・

条文のカッコ書きが、すっぽり抜けています。

 

条文を見てみよう

第16条の4

遺族補償年金を受ける権利は、その権利を有する遺族が次の各号の一に該当するに至つたときは、消滅する。この場合において、同順位者がなくて後順位者があるときは、次順位者に遺族補償年金を支給する。


一 死亡したとき。


二 婚姻(届出をしていないが、事実上婚姻関係と同様の事情にある場合を含む。)をしたとき。


三 直系血族又は直系姻族以外の者の養子(届出をしていないが、事実上養子縁組関係と同様の事情にある者を含む。)となつたとき。


四 離縁によつて、死亡した労働者との親族関係が終了したとき。


五 子、孫又は兄弟姉妹については、18歳に達した日以後の最初の3月31日が終了したとき(労働者の死亡の時から引き続き第16条の2第1項第4号の厚生労働省令で定める障害の状態にあるときを除く。)

労働者の死亡の時から引き続き「省令で定める障害の状態」にあるときを除く。のカッコ書きが設問には無いんですよ。

つまり、「労働者の死亡の時から引き続き省令で定める障害の状態」であるときは消滅しない

けど設問には、カッコ書きが明記されていないので消滅するともとらえる事が出来る。

というわけで回答がCかEで分かれていました。

その答えが今日判明したんです。結論は・・・・Cでした。問題に書かれていないので、事例的に考えるとEですよね?もやもやしますね。 個数問題なので他の肢で判断できないし。

没問にならなかったのは、試験委員がミスでは無く「意図」をもって作成した現れとも言えます。なぜカッコ書きを抜いたのでしょうか?事例では無く「条文」そのものを問うているから?そもそもなぜ条文では「子、孫又は兄弟姉妹」でくくっているのに、「子・孫」と「兄弟姉妹」で分けた?

私は作問者の意図がわかりませんでした。もやもやは残ったままです。



なにはともあれ、合格した皆さん、本当におめでとうございます。

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